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イラスト依頼【初心者用ガイド】

依頼をしてみたいけど、やったことがないのでさっぱりイラスト界隈の常識がわからない。
そんな方に私がよく頂いたご質問等から分かりやすく解説します。(それなりに長いので頑張れ!)


▼ 最初に理解しておくべき事▼ 


まず始めに著作権についてです!
クリエーター以外のお仕事の方は何となくぼんやりとしたイメージだけの方が多いと思います。
ココではイラストにおいての著作権をもらう側に沿ってご説明します。

著作権とは

作品を創作した者が自動的に有する権利&作品がどう使われるか決めることができる権利です。
(ジャイアン的な事ではなく勝手に使用された時に発生する権限です)
自動的にとあるように登録制ではありません。
これを譲渡してもらうという事は、製作者の許可を得なくても
上演、上映、複製、印刷、配布、発表、販売、譲渡などをする権利を得ることになります。

また二次的著作物(同人的な扱い)を制作、使用する権利も発生します。
分かりやすく言えば「1枚のイラストの財産権」という事になります

譲渡されていない作品は決められた使用目的以外は上記の事をしてはいけません。

分かりやすくするポイント!
イラスト依頼とはオーダーメイドの一点物の服だと思って下さい。
自分を飾るために好きな服を買うのと同じです!(↓は服で例えも入れていきます)

これを踏まえて色々思考してみて下さい。

注意!!

「著作者人格権」という製作者という権利は譲渡されませんので以下の行為はできません。
(修正、加工、加筆、改変、名前表示無し、別名義にする、名誉棄損になる使用)
制作者の名誉を傷つけた場合、制作者は著作者人格権を行使して差止請求や損害賠償請求などをすることができます。
著作権を買い取っているからと安心しないように気を付けましょう。
この権利を行使されるのが怖いという方は詳しくはSTEP10と15へ。


本格的に理解したいって方は以下の記事が分かりやすい解説なのでどうぞ
https://shibuyakakeru.com/legalarticles/page/2/

それでは次に行きましょう!


▼ STEP1▼ 
自分の依頼をSkebとメールで個人依頼どちらにするか

【Skebでの依頼=著作権がもらえない代わりに簡易的な安価依頼】
服の原価が抑えられるように制作費用だけを払いレンタルさせてもらっている状態です。
あくまでSkebは仕事を依頼するサイトではなく、投げ銭のお礼にリクエストを描いてもらったというルールです。

【Skeb】
▼メリット
・推し絵師の応援ができる
・正式依頼よりも安価
・気軽に使用できて堅苦しくない
・Xでの使用に許可がいらない
・個人で楽しむ範疇なので著作権代を払いたくない
・依頼のやり取りが一回で済む
・キャンセルされても安全にお金が戻ってくる
・おすすめ金額が出ているので分かりやすい
・クレカやその他、多数の決算方法が使える
・匿名でリクエストが可能
・リクエスト承認される前だったらキャンセルが出来る
・詐欺にあいにくい


▼デメリット
・イラストの権利がお金を払ったのに自分にない
・Skebルールがクライアントにだけ厳しい
・絵師に連絡を取ってはいけない
・リクエストを承認されても途中キャンセルされる可能性がある
・期限はあるが何人待ち中なのか、納期が予想できない
・完成度や期待していた状態ではない可能性がある
・プレゼント品に出来ない
・細かなオーダーに向かない
・指示書を外部サイトに誘導できない
・修正をお願い出来ない
・自由に加工や修正をしてはいけない
・サイズなどの指定を聞いてもらえない可能性がある
・キャンセルされた理由が分かりにくい
・値引き交渉ができない


重要ポイント!
著作権とは別にSkebには特別ルールが存在するため利用規約やガイドラインを読んでご使用下さい。
Skebを選ぶ方は「ご依頼‐Skeb」にお進みください。

【メール個人依頼(正式依頼)】


▼メリット
・イラストがちゃんと自分の物になる
・差分などの重複依頼が同時にできる
・使用目的にあった指定ができる
・ヒヤリングや打ち合わせが出来る
・修正をお願いが出来る
・販売や配布など、商売に使う事が出来る
・友人や推しにプレゼントする事が出来る
・制作期間、納期が分かりやすい
・予算に合わせて出来る所まで相談できる
・お礼チップがいらない


▼デメリット
・金額がSkebよりも高い
・ビジネスなので気軽ではなくちゃんとしなければいけない
・支払いでカードが使えない
・振込なので名義が知られてしまう
・予約キャンセルするとキャンセル料がかかる可能性がある
・未成年や礼儀がないと断られる可能性がある
・指示書などをちゃんと制作しなければいけない
・ごくまれに詐欺絵師がいる(自己責任、見る目が大事)

・色んな意味でとんでもないモンスター絵師が結構いる

重要ポイント!
注意すべきはDMでお願いしたからといって全て受けてもらえる訳ではありません。
DM依頼の場合でもスケジュール調整や金額交渉が決裂したら無しになります。

ーーーーーーーーーー以下STEPは個人依頼を選択した人向けになりますーーーーーーーーーーーーー

▼ STEP2▼

依頼文章を送る前に

まず始めに、個人でのやり取りの場合は口座での入金になりますので
最終的には個人名義でのやり取りになる事をご理解下さい。
※名義がバレたくない方は、依頼用にネットバンクなどで口座を屋号名義などを用意する必要があります。
入金トラブルにならない相手か見極めるのはご自身なので、よく人柄を見てご依頼する事をお勧め致します。

また、絵師はメールのみでは人柄まではちゃんと確認できないため

入金トラブルにならないために前払い制(全額or半額or何%)にしている方が多いので
予め依頼料は先に用意をしておきましょう。


▼ STEP3▼
依頼文の書き方、内容について

ビジネスメールが基本のため、分からない方はまずはビジネスメールの挨拶の基本をお調べください。
言葉使いや敬語などは検索をすれば誰でもメールは作れますのでまずはテキストなどで練習しましょう

基本的には誠意をもって自分の知っている知識のビジネスメールをするのがおススメです。
礼儀さえあればヘタでも察してもらえるので、優しい返答になる可能性が高いです。


注意!(最初のご依頼は信用問題なので第一印象が大事です)

・会話するように「ぶつ切り発言」や「改行無し」のような送り方はスマホ特有なためビジネス上ではアウトです。
・DMの場合はあなたのアカウントはチェックされます。捨て垢や詐欺と思われないように挨拶、自己紹介を忘れずに
・適当な敬語ではなく出来る限り検索をしビジネス敬語を心掛けましょう。
・お仕事なので顔文字、絵文字、「!」マークの使用はどうしてもでない限り控えましょう。
・複数人に同時に同じ依頼をするためメール文はテンプレを使用などは荒が多く目立つため注意
・一般の方に話して伝わらない専門用語や知識、スラング、略語等は避け、丁寧に書きましょう。
・依頼してやってるんだという気持ちの方は隠しても確実にバレますので断られる可能性があります。


STOP!(結構やってしまう方が多い)
依頼の問い合わせ段階では基本的に「スケジュール&仕事の種類や量⇒見積もり」の順が重要なため
イラスト指示書が先に出来ていても依頼が成立してから提出するように心がけましょう。
依頼が成立しない場合は指示書は本来極秘扱いになるので
指示書を先出をしてしまうと情報の取り扱いが雑なイメージを持たれてしまいますので注意が必要です


※言うまでもありませんが、ビジネスは礼儀が全くない方や不快になる文章の場合は相手されません。
1週間以上たっても返事がない場合は催促しても関わりたくないと思われてるので諦めましょう。

又、一般人の自分なんか相手にされないんじゃないかと恐縮される方も多いと思いますが

そもそも相手にしたくない絵師は個人依頼は受付しておらずSkeb限定などの対処をしているので心配いりません。


▼ STEP5▼
「依頼の大まかな流れ」

問い合わせ

話し合い(成立orキャンセルor予約)

制作日前に指示書を提出する(打ち合わせやディレクションはココ)

ラフ画の確認(修正依頼と前金発生するならココ)

問題がなければ本番

完成を納品確認(ミスがないかをチェック)

FIX(確定するの意or絵描きの作業終了)

振込

振込確認ができたら終了


▼ STEP6▼


納品データ(よく勘違いされる方がいますので注意ポイントです。)

イラストを買った場合、納品されるのは画像ではなくPSDというファイル形式になります。
(レイヤー分けが見れるPSDである事でAIでないという証拠にもなります)

著作権譲渡をするイラストに関しては画像は本物のデータの扱いにはなりませんので
製作者が本当に描いたという証拠としてPSDデータで送るものとなっています。
なのでそこから自由に加工したり、保存をしたりしてもらいます。
又、このPSDデータの本物を所有する事で著作権者の証拠にもなります。

そのため、このPSDデータを開ける環境が大前提となります。
無料でいいのでPCなら開けるソフトを。スマホなら開けるアプリを。
何もないまっさらな状態ではPSDは開けませんので事前にお調べになってデータを開ける様にご準備下さい。

画像だけも用意する事はできますが、PSDデータもかならず差し上げる事になるので覚えておきましょう。

PSDとはPhotoshopの拡張子のためPCで受け取る事をお勧めしております。
ご自分で加工や編集したい場合はこのデータを受け取らないと切り抜きしかできませんのでご注意を。


イラストの提出が画像のみでPSDデータを貰えない方の場合は逆に生成AIを疑って下さい
画像だけもらった方が楽だとは思いますが絵師には必ずPSD納品をお願い致しましょう。
詐欺に合わないためにもデータの中身を必ず確認しレイヤーが分かれている事を確認して下さい。



▼ STEP7▼

イラストにおいての指示書

イラストにおいての指示書とはキャラクターの容姿を決める要望を絵描きに伝える物です。

注文者が公開日を設定してる場合もありますが、絵描きも次の予定が入っているかもしれません
なので制作期間は無限ではありません。そしてリテイク回数も無限ではありません。
リテイク無料分は完全に絵描き側のサービスであり限度もあるため回数設定されてる方が多いです。
そのため、それを超えるとリテイク料が別に発生する恐れがあります。
そこで必要になるのが指示書です!
指示書を明確に作る事でリテイクの回数を最低限に留めましょう。


指示書の一般的な書き方

メール(DM)内で文字だけでお願いするのは一般的ではありません。
メール内にしてしまうと、他の方の依頼やあなたとの続きのやり取りなどもありますので埋もれていってしまいます

そのため文字起しとサンプル画像が一緒になっているエクセルやPDF状態のデータとして渡すのが主流です。
文字と画像が別々に送られてくると確認がいったりきたりして確認ミスに発展するため
文字の横に分かりやすくサンプル画像を貼ってある状態がビジネス的に正しい指示書と言えます。

拡大縮小ができるPDFやエクセルが好ましいですが、制作できない方は画像にまとめるのも有りです。
又、文字だけでサンプル画像がないのは全部お任せでない限り絶対に伝わりにくいので文字だけは控えましょう。

【!注意!】
現在、サンプル画像を出す場合にAI絵だと分からず出す方が多くいます。
服装などのサンプルに使用する場合、嘘だらけの絵になっている事が多いためよく観察してご注意して提出下さい。


指示書の渡し方

お渡しするファイルの容量にもよりますが予約日まで日程がある場合は
期限のないGoogleドライブにアップなどして共有するのが一番安全です。



キャラクターってどうやって自分で決めるのか分からない。

オリジナルを描いてもらう場合、まずは自分の美化モデルなのか、全く別人の理想のキャラなのかをはっきりさせましょう!
次にジャンル(例:現代系、ファンタジー系、ケモ耳系、民族衣装等)好みのジャンルを決めましょう。
そこから服装、髪型、顔、目、色、見た目の年齢などと細かく考えていってみよう!


例)ファンタジー服装の場合

種族:悪魔(サキュバス)
腰にコウモリの羽
ぴったりハイレグ水着(色:黒)
羽柄のタイツ(色:紫)
膝下ロングブーツ(色:黒)
ポイント:ファーをどこかに入れたい

例)現代服装の場合

マウンテンジャケット(色:黒)
フードパーカー(色:灰)
スキニーパンツ(色:黒)
ハイカットレタースニーカー(色:白)
↑このように現代服をお願いする場合は服装の名前などをちゃんとお伝えする事が大事です。


そして「例)猫耳で髪は耳にかけている」←このようなカオスにならない様に注意しましょう

まったく自分の好みや理想がはっきりしていない方は、まだご依頼するには早期かもしれません。
理想がない方の場合はオーダーメイド品は高額なため理想がやっとできた時に後悔をされる場合もあるので
出来る限り、自分の「好き」が決まっている方がご依頼に向いています。

絵師さんに全てお任せをした場合は修正はお願いすると失礼になりますのでご注意下さい。


▼ STEP8▼


イラストのリテイク(修正)について

リテイク(修正)は無限にはできません。

近年ではSkebなどのイラストの修正をお願いできない依頼が流行っているのもあり
Skeb以外ではしっかりと別料金として修正費を取る方が多くなり常識が変わってきています

基本的にどんなお仕事の場合でも修正は制作期間的に3回までに留めるというのが常識です。
修正=書き直し+レスポンス増になるためその分、納品日も迫ってきますので
使える権利として「必ず3回までしていい」ではなく「やってそこが限界」です。

服やデザインに関しての変更修正などは多忙な方ほど無料分もなく修正費をとられる場合があるのでご注意下さい。
※完成した作品のイラストのミスを発見してしまった時は絵師のミスなので無料が多いです。



▼ STEP9

アフターケアは基本的にない。(サービスに入っていない)

イラストにおいてのアフターケアとは
STEP6のように「ファイルが開けない」や「アイコン作ってほしい」など納品後(FIX後)のお願いです。
お使いのスマホやPCにあった開き方はご自身で検索しましょう。


アイコンなどの見栄えをよく見せたい!けど、どういう風にカットすればいいのか分からない…。
これを「トリミング」と言います。
予算を少しでもかけたくない場合は「画像 トリミング」で検索してみて下さい。
※どうしても作っておいてほしい場合は依頼の段階で相談をしましょう



▼ STEP10▼

知っておかないと痛い目にあう著作権

著作権とは大きく分けて著作者人格権と財産権の2種類の権利で構成されています
そのうちの財産権(販売権)は他人へ譲渡できますが人格権は法的に譲渡も放棄もできません。
販売権の中にこの内容も一緒に含まれていると思っている方が多いため
気づかないうちに著作権侵害をしている可能性があり非常に注意が必要です。


【著作者人格権】  著作権法第18条~第20条

・公表権 
  自分の著作物で、まだ公表されていないものを公表するかしないか、
  するとすれば、いつ、どのような方法で公表するかを決めることができる権利

・氏名表示権
  自分の著作物を公表するときに、著作者名を表示するかしないか、
  するとすれば、実名か変名かを決めることができる権利

・同一性保持権
  自分の著作物の内容又は題号を自分の意に反して勝手に改変されない権利
  (例)モデリング全般、修正、加工、加筆、改変、トリミング等も含まれます

(名誉声望保持権)
  名誉又は声望を害するような利用をされない権利

え…、困るんだけど、じゃーどうすれば!?と思っている方は
使いたい権利だけでも自由にできるように絵師にちゃんと交渉しましょう。
権利をもらう事はできませんが、許してもらうことはできます。
その際、スムーズに解決するために金銭で解決する場合もありますが法的には口約束なのでご注意下さい

特にVtuberさんは「同一性保持権」の交渉をしないとやりづらくなります
完全にトラブル回避をしたい場合は契約書しかありませんので⇓STEP15⇓へどうぞ。


▼ STEP11▼(中級)


解像度やサイズ

あなたが必要なイラストを何に使うかが重要になります。
SNSのアイコン、スマホの壁紙、動画に使用する、サムネ用、印刷用
これらすべてに推奨サイズというものが必ずありますのでお調べください。
画像サイズが大きいほどプラス作業時間なので料金が上がるのが絵描きの世界です。

web上での使用の場合は「pixel(ピクセル)」
印刷物の時は「cm(センチ)」という表記になります。
サイズ指定をしたい場合は「4K対応」という抽象的な表現はせず、ちゃんと数字でお伝え下さい。

特に重要なのは解像度です。
絵の密度に関わる設定なので、これが低いと拡大すると荒いイラストになります。
そのためイラストは拡大して使用はNGであり、縮小して使うかそのままのサイズで使うのが基本です。
印刷物の場合は一番重要ポイントになるので覚えておきましょう!

例)

ミニキャラを動画内で自由に配置して使用したい場合

縮小して使用するのが基本のため小さいサイズで制作するとキャラクターの顔面アップの使用はできません
アイコン、サムネ、動画、グッズなど全ての使用に対応可能な絵にするためには
最低でも一番小さいアクリルキーホルダーを作れるサイズでご依頼する事になります。

又、著作権譲渡してもらったイラストに関してはグッズにするのも自由になりますので
せっかく譲渡してもらったのにアクキーを作るサイズに対応してなかった…
などの損を回避するためミニキャラの場合は元から印刷物対応になります。

※ちなみに個人でアクキーを業者に1個からでも依頼できるサービスが多くあります。
個人用に一個依頼するだけなら送料込みで1200円位で作れます。



▼ STEP12▼(中級)

web使用と印刷使用では色が違う(グッズ制作の注意ポイント)

【色の表現をする領域】
ディスプレイで見ている色
「RGBカラー(赤、緑、青、の光の三原色)」
印刷物で見ている色「CMYKカラー(藍・赤紫・黄・黒)」

普段皆さんが画面を通して観ている色は綺麗ですが
印刷物はインクでしか色を作れないので表現に限界があり全てくすんだ色になります。
そのため、絵を印刷物にすると思っていたのと全然違う色に変更されてしまいます。
(RGBカラーのままで印刷をすると全てくすんだ色になる&明るい色が飛んでしまいます)


例)RGBカラーをCMYKに変更するとこれ位の差が出ます


イラストは基本RGBカラーで制作されますが、印刷する時はCMYKに変更する必要があります。
CMYKに変更すると誰が見ても汚い色だなと思う事になりますので
色をCMYKに合わせて修正や調整が必要になってきます。

印刷物をメインとした依頼の場合は絵描きが元からCMYK用を用意してくれますが
後々に印刷物にする事になった場合はRGBのままなのでご注意下さい。

印刷業者によって違いはありますが、RGBカラー入稿が出来る所もあります。
ですが色の表現は必ず変わるので印刷する場合は必ず業者の色の表現についてを注意して読みましょう。
特に見た目の色を気にしない方はRGBのまま印刷されても良いと思います。


▼ STEP13▼(中級)


ラフ画は買い取っていない&そして買い取れる

意外と知られていませんが著作権とは面倒な事にどんなイラストでも1枚1枚に勝手に発生してしまいます。
端的にいえばラフ画とは服でいう試着です!なのであなたはキープをできるだけで
支払うのは最後に決まった完成品のみになります。

服装のアイディアやラフ画でも好きなんじゃーとなる方も多いと思いますが
これを買い取らないと、絵描きはアイディア倉庫に持ち帰って他の案件で使う事や販売ができます。
※企業では設定集などを出したい場合や、アイディアをもらいたい場合は買い取る所もあります。
それは嫌だ!ラフ画も自分のネタにして出したりしたい!
という方は最後でもいいので買い取りの申請をして下さい。
(カラーか白黒かによりますが基本的にラフ代というのは相場があり1枚3000円~8000円位です)

ちなみに個人でこれを買い取る方は滅多にいませんが
配信者などでネタになるのが分かってるor知ってる人は買い取る人もいます。



▼ STEP14▼(上級)

イラスト依頼を経費で落としたい

経費で落とす場合は確定申告が必要です
こちらは自営業や副業を認められてる方向きです。
お分かりの方が多いとは思いますが知らない方のために軽くご説明します。
まず、副業として申告義務は年収20万以上の所得が発生している方です。
自営業は年収が290万以上の方は屋号をもっていなくても法的に事業主の扱いになります。

これにはちゃんとした書類が必要になるため絵描きに「領収書お願い致します。」と申告しましょう。
※発注書や請求書でも印鑑をもらっていれば領収書としてお使いいただけます。



▼ STEP15▼(超上級)

心配性で絵描きを信用しきるのが怖い方は契約書(令呪をもって命ずる)

企業では当たり前の事ですが、個人の方で契約書をご用意する方は稀有ですがごく稀にいます。
これには法的効力があるため超つよつよな契約になるため依頼者にメリットがあります。
特に個人の方で使う場合は定期依頼になりやすい事業主の動画活動者や専属契約に向いています。

「絵描きに逃げられるのが怖い…途中放棄されたら?」
「予約までかなり時間がある…本当に受けてもらえるのか。」
など思う方もいると思いますが、これにもステップがあるのでご安心下さい。

まず正式なやり取りを成立させるためにはお互い印鑑書類のやり取りが必要になります。
なのでHNや活動名ではなく個人情報のやり取りになります。


①初級の契約
発注書にサインをもらう。(ちゃんと決まった期間に制作してもらう方法)

②上級の契約
契約書にサインをもらう。(一般的な効力)

③超ド級の契約
契約書に収入印紙と割印をもらう。(訴訟に向いているド級効力)
※この取引は基本は一部企業などで使われます。


注意ポイントはこの契約書は依頼主が用意するものです。
絵描きさんに作ってもらいたいという方がおられますが、それだとあなたの都合に合わせた契約書にはなりません。
絵描きが作る場合は著作権を譲渡しないで毎月、使用料(マージン)をあなたからもらうためになります。


どのような内容を取引するの?
よくあるのは年間契約です。スケジュールの確保が難しい絵描きさんに対して
契約書を使って優先度をあげてもらったり修正やリテイク、追加依頼などをFIX後にもお願いできる方法や
機密情報を守るため口外をさせない効力、違反をしたら賠償させる約束をさせたりします。
その他、特殊な例としては「反社との関わりがない」事へのサインをさせたりと様々あります。
あなたの活動に絵描きのせいで困る事がないようにすると言えばわかりやすいですね。

ただし、契約書とは一方的に自分の主張だけを了承してもらう物ではありません。

あくまで合意が必要なのでお互いが納得する内容でなくてはいけません。

どうやって作るの…
検索をすれば、契約書のひな形位なら簡単にDLできます。
ですが、ひな形だけだと全てあなたに合った取引内容にはなりません。
自分がやりたい内容、絵描きを従わせるにはどうすべきかは先人やプロに聞くしかないです


著作権人格権を行使されたくない
絵描きの一声で使用できなくなるのが怖いという方は
契約書内に「著作権人格権を行使しない」という項目を作って契約違反を代用する事になります。

絶対に阻止は出来ない&近年ではクライアントが人格権を受け入れる意識改革が始まっています。


▼ 料金について▼



イラストの料金について

・プロ イラストレーター
(本業)
・アマチュア イラストレーター(副業、お小遣い)

大きく分けて以上に別れているため相場の違いや、絵柄や知名度によって個人差があるため
詳しく知りたい方はご自身で検索をする事をお勧め致します。

イラストレーターさんによってはサイト内に料金表やプランがあるため確認必須です。
料金表が出てない方でSkebがある場合は正式依頼は2~3倍額を参考にするといいでしょう

料金公開が機密情報扱いの場合
絵描き全員が平等な対価でない事が多いため、ゲームなどで1つのお仕事に多くの絵描きが参加し関わった場合
金額を公表していると、他の絵師さんから料金と見合った絵柄などを比較が出来る事になり
「あの人は多くもらってるじゃないか!」「自分よりヘタなくせに納得いかない!」
などの多くの方を巻き込んでトラブルを招くからです。

そのためゲーム業界では口外をしないという暗黙の了解があり一部企業からの不信感を持たれる可能性があります。

(※お仕事の関係性やパフォーマンスが固定で決まっている方は料金表を出している方もおられます。)

著作権料について
著作権料はハッキリとした相場はありません。
ですが権利の所有者が商標登録する権限を持っているため商標登録料金で基本考える方が多いです。
商標登録の価格相場「1万~15万」とピンキリであり、それ以上もある。
その中でも最もイラスト相場で考えられている値段は「1~3万」です(大企業を除く)
このため上記の最低価格でやってる方は、ほぼ労働対価だけであり
著作権料は0円に近く絵描きが泣き寝入りしているのが現状です。
0円でもいいやと絵描きが思う場合はその分の宣伝力や知名度の対価を求めている場合が多いです。

※一般人の方の依頼は宣伝効果がないためメリット0だからと企業よりも著作権料を多く求める方もいます


 

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