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イラスト依頼【初心者用ガイド】

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依頼をしてみたいけど、やったことがないのでさっぱりイラスト界隈の常識がわからない。
そんな方に私がよく頂いたご質問等から分かりやすく解説します。(それなりに長いので頑張れ!)


▼ 最初に理解しておくべき事▼ 


まず始めに著作権についてです!
クリエーター以外のお仕事の方は何となくぼんやりとしたイメージだけの方が多いと思います。
ココではイラストにおいての著作権をもらう側に沿ってご説明します。

著作権とは

作品を創作した者が自動的に有する権利&作品がどう使われるか決めることができる権利です。
(ジャイアン的な事ではなく勝手に使用された時に発生する権限です)
自動的にとあるように登録制ではありません。
これを譲渡してもらうという事は、製作者の許可を得なくても
上演、上映、複製、印刷、配布、発表、販売、譲渡などをする権利を得ることになります。

また二次的著作物(同人的な扱い)を制作、使用する権利も発生します。
分かりやすく言えば「1枚のイラストの財産権」という事になります

譲渡されていない作品は決められた使用目的以外は上記の事をしてはいけません。

分かりやすくするポイント!
イラスト依頼とはオーダーメイドの一点物の服だと思って下さい。
自分を飾るために好きな服を買うのと同じです!(↓は服で例えも入れていきます)

これを踏まえて色々思考してみて下さい。

注意!!

「著作者人格権」という製作者という権利は譲渡されませんので以下の行為はできません。
(修正、加工、加筆、改変、名前表示無し、別名義にする、名誉棄損になる使用)
制作者の名誉を傷つけた場合、制作者は著作者人格権を行使して差止請求や損害賠償請求などをすることができます。
著作権を買い取っているからと安心しないように気を付けましょう。
この権利を行使されるのが怖いという方は詳しくはSTEP10と15へ。


本格的に理解したいって方は以下の記事が分かりやすい解説なのでどうぞ
https://shibuyakakeru.com/legalarticles/page/2/

それでは次に行きましょう!


▼ STEP1▼ 
自分の依頼をSkebとメールで個人依頼どちらにするか

【Skebでの依頼=著作権がもらえない代わりに簡易的な安価依頼】
服の原価が抑えられるように制作費用だけを払いレンタルさせてもらっている状態です。

Skebでのポイントは著作権を買い取れないので原材料を払っただけで「自由な権利がない」という事です。

Skebでは著作権をもらえないけど使用権利を一部自動的に与えられています。
「注文者が連携して使ったTwitterアカウントでの自由使用です」
それ以外の媒体で使用したいと思う方は依頼文に使用目的を書く必要があります。
その依頼を許可された時点で、明記した使用目的部分のみ製作者からの使用許可を頂いた事になります。
明記をしていない場所での使用は違反になるのでご注意下さい。

Skebを使うと、後々になって使用目的を追加したい時に連絡を入れなければなりません。
そういった面倒なやり取りをしたくない方は買い取ってしまうDM依頼がおススメになります。
利益目的じゃないよ!絶対に個人観賞目的だよ!追加もないさ!紳士です!という方や
あなたの絵だったら何でも尊いのでOK…目的は支援なの…(←本来のSkebのサービス目的はコレ)
という方はSkebが向いています。


重要ポイント!
Skebでは依頼者と絵描きのやり取りが禁止されているため「細かいオーダー」がSkebでは向いていません。
そして絶対に依頼を受けてもらいたいんだー!という方にも向いていません。
トラブルが起きないようお互いが気軽に使用してね!というサービスとなっているため
トラブルになりそうと予想されると受けてもらえません。
絵描き側がオーダーを選ぶ権利があるため物凄くつよつよです。
納得がいく絵がほしい!絶対に受けてもらいたい…!
嫌な所があったら修正をお願いしたい…!そんな方はDM依頼がいいでしょう。

※YoutuberやVtuberなど収益目的の方がSkebを使う場合はある程度ルールを理解されてると思いますのでココでは省かせて頂きます。

又、著作権とは別にSkebには上記の様にSkebのルールが存在するため
利用規約やガイドラインを読んでご使用下さい。
Skebを選ぶ方は「ご依頼‐Skeb」にお進みください。

Skebではないなと思った方は以下に進みましょう!



▼ STEP2▼

【メールやDM個人依頼=著作権を譲渡してもらえる正式な依頼】

上記の通り全ての対価を支払い、本当の意味で自分の物にする形になります。
そのため、制作者である絵描きもお支払い後に絵を公開する場合はあなたの許可が必要になります。
(※絵描きはただの制作者にはなりますがお仕事の履歴にはなります)

↓↓特に依頼が向いてる方↓↓
・ちゃんとやり取りして描いてもらいたい人
・配信活動などで収益化を目的にしている(赤字でも経費にはできるので)
・収益化をすでにしている人
・グッズを作る&販売したい人
・プレゼントしたい人
・著作権とか意味不だし面倒そうだなと思う人
・レンタルが嫌いな人
・「その絵、使用許可とってる?」といちいち言われたくない人

注意すべきはDMでお願いしたからといって全て受けてもらえる訳ではありません。

DM依頼の場合でもスケジュール調整や金額交渉が決裂したら無しになります。

▼ STEP3▼

依頼文章を送る前の心配ごと

怖いな…緊張するな…と思う方が多いとは思いますが…実は絵描きも同じ事を思っています!
イラスト納品後に支払いもされないまま、とんずらされる事案も多発しているため
絵描きも信用できる人なのかは文面や人柄などで見極めなければなりませんし
駄目だ…分からないと思えば確認をお願いする事もあれば前金にする場合もあります。
そして前金をお願いされた場合でも一部の詐欺絵描きはお金だけもらって逃げる事もあります
どちらもデメリットを想像し考える事は一緒です。

Skebはクライアントが前払いで中間に支払っているため
納品後はしっかり支払われる&キャンセルされる。もしくは納品されないと返金されるため
詐欺が起きず多くの方に利用されています。


又、一般人の自分なんか相手にされないんじゃないかと恐縮される方も多いと思いますが…
そもそも相手にしたくなければDM個人依頼を受け付けていません!Skebだけにします!w
あと、顔出しもしてない知名度のない絵描きはただの社会人です!


▼ STEP4▼

依頼文の書き方、内容について

ここで私が例題を出してしまうと全部信頼できる判断基準のない内容になってしまうため
申し訳ありませんがご自身でお考え下さい…!

どうしても内容が考えられない方はGoogle先生で調べて下さい!テンプレは出てきます。
ですがテンプレだけだと絵描きもよく知っているので普通にバレますし
初心者だとは逆に絶対に伝わりませんのでガチガチのビジネスメールで返信がくる事になります。

お手柔らかにしてほしい方は誠意をもって自分の知っている知識のビジネスメールをするのがおススメです。
礼儀さえあれば察してもらえるので、ガチガチ対応ではなく優しい返答になる可能性が高いです。


注意ポイント!(最初のご依頼は信用問題なので第一印象が大事です)

・会話するように「ぶつ切り発言」のような送り方は友達ではないビジネス上ではアウトです。
・あなたのアカウントはチェックされます。捨て垢や詐欺と思われないように挨拶、自己紹介を忘れずに
・適当な敬語ではなく、未成年?と思われないよう出来る限りの全力の敬語を心掛けましょう。
・お仕事なので顔文字、絵文字、「!」マークの使用はどうしてもでない限り控えましょう。
・依頼してやってるんだという気持ちの方は隠しても確実にバレますのでご注意を。


注目ポイント!(結構やってしまう方が多い)
見積を出してほしくて先に指示書を出してしまう人がいますが…かなりギリな行動です。
指示書が先に出来ていると言う事は、それを多人数に送って受けてくれる人でやるんだなと思われています。
絵描きからすると「あなたの代わりは沢山いるもの」と言われてる気分になってしまうので
見積もりを出してほしい場合は的確な文字でお伝えし、指示書は依頼成立後にしましょう。

又、コピペで多くの方に送っている文面の場合もバレやすいです。

※言うまでもありませんが、ちょっとアレな感じの方にはお返事は返ってきません。
1週間以上たっても返事がない場合は催促しても関わりたくないと思われてるので諦めましょう。



▼ STEP5▼
「依頼の大まかな流れ」

依頼文を送る

話し合い(成立orキャンセルor予約)

制作日前に指示書を提出する(打ち合わせやディレクションはココ)

ラフ画の確認(修正依頼と前金発生するならココ)

問題がなければ本番

完成を納品確認(ミスがないかをチェック)

FIX(確定するの意or絵描きの作業終了)

振込

振込確認ができたら終了


▼ STEP6▼


納品データ(よく勘違いされる方がいますので注意ポイントです。)

イラストを買った場合、納品されるのは画像ではなくPSDというファイル形式になります。
(レイヤー表示ができるPSDである事でAIでないという証拠にもなります)

画像は本物のデータの扱いにはなりませんので
製作者が本当に描いたという証拠として絵を描いたデータで送るのが常識になっています。
なのでそこから自由に加工したり、保存をしたりしてもらいます。
又、このPSDデータの本物を所有する事で著作権者の証拠にもなります。

そのため、このPSDデータを開ける環境が大前提となります。
無料でいいのでPCなら開けるソフトを。スマホなら開けるアプリを。
何もないまっさらな状態では差分有の場合はレイヤー表示が出来るソフトでないと確認できないため
事前にお調べになってデータを開ける様にご準備下さい。

画像だけも用意する事はできますが、PSDデータもかならず差し上げる事になるので覚えておきましょう。

PSDとはPhotoshopの拡張子のためPCで受け取る事をお勧めしております。
ご自分で加工や編集したい場合はこのデータを受け取らないと切り抜きしかできませんのでご注意を。


▼ STEP7▼


イラストにおいての指示書

イラストにおいての指示書とはキャラクターの容姿を決める要望を絵描きに伝える物です。

注文者が公開日を設定してる場合もありますが、絵描きも次の予定が入っているかもしれません
なので制作期間は無限ではありません。そしてリテイク回数も無限ではありません。
リテイク無料分は完全に絵描き側のサービスであり限度もあるため回数設定されてる方が多いです。
そのため、それを超えるとリテイク料が別に発生する恐れがあります。
そこで必要になるのが指示書です!
指示書を明確に作る事でリテイクの回数を最低限に留めましょう。


指示書の一般的な書き方

DM内やメール内で文字だけでお願いするのは一般的ではありません。
メール内にしてしまうと、他の方の依頼やあなたとの続きのやり取りなどもありますので埋もれていってしまいます

そのため文字起しとサンプル画像が一緒になっている状態のデータとして渡すのが主流です。
文字と画像が別々に送られてくると確認がいったりきたりして確認ミスに発展するため
文字の横に分かりやすくサンプル画像を貼ってある状態がビジネス的に正しい指示書と言えます。

拡大縮小ができるPDFやエクセルが好ましいですが、制作できない方は画像にまとめるのも有りです。
又、文字だけでサンプル画像がないのは全部お任せでない限り絶対に伝わりにくいので文字だけは控えましょう。

【!注意!】
現在、サンプル画像を出す場合にAI絵だと分からず出す方が多くいます。
服装などのサンプルに使用する場合、嘘だらけの絵になっている事が多いためよく観察してご注意して提出下さい。


指示書の渡し方

お渡しするファイルの容量にもよりますが
近年ではGoogleドライブにアップなどして送るのが安全で一番好感がよく好ましいです。



扇43に依頼する場合【依頼者様へのお願い】
これを読んでいるあなたがイラスト界隈の常識を知らない様に
私自身もあなたのいる界隈の常識は知らない可能性があります。
最初から自分の界隈でしか使われない専門用語や知識、スラング、略語等は避け、丁寧にご説明下さい。
作品を知らないと描けないようなご依頼は基本的に難しいです。


例)「…?誰か通訳お願いします」ってなる系↓

「○○ってゲームで合体してデバフがかかってる状態で使用するのでそんな感じで」 
↑ゲーム基本やらない民なのでちょっと何言ってるか分かんないっす


「○○って作品のシリーズ〇で○○ちゃんみたいのがいいです」 
↑サンプル画像をちゃんとつけて下さい



キャラクターってどうやって自分で決めるのか分からない。

まずは自分の美化モデルなのか、全く別人の理想のキャラなのかをはっきりさせましょう!
次にジャンル(例:現代系、ファンタジー系、ケモ耳系、民族衣装等)好みのジャンルを決めましょう。
そこから服装、髪型、顔、目、色、見た目の年齢などと細かく考えていってみよう!


例)ファンタジー服装の場合

種族:悪魔(サキュバス)
腰にコウモリの羽
ぴったりハイレグ水着(色:黒)
羽柄のタイツ(色:紫)
膝下ロングブーツ(色:黒)
ポイント:ファーをどこかに入れたい

例)現代服装の場合

マウンテンジャケット(色:黒)
フードパーカー(色:灰)
スキニーパンツ(色:黒)
ハイカットレタースニーカー(色:白)
↑このように現代服をお願いする場合は服装の名前などをちゃんとお伝えする事が大事です。


そして「例)猫耳で髪は耳にかけている」←このようなカオスにならない様に注意しましょう

まったく自分の好みや理想がはっきりしていない方は、まだご依頼するには早期かもしれません。
理想がない方の場合は「この絵師さんが描く絵なら何でも好きになる」という絶対の自信と
本当に好みがピッタリな大好きな絵師様にご依頼するのが宜しいかと思います。


▼ STEP8▼


イラストのリテイク(修正)について

リテイクを永遠にしていいのは、それを見越した長期契約者が主となっています。(例外:後ろの予定がない)
そのためSTEP7の指示書についてでも書いていますが個人様の場合リテイク(修正)は無限にはできません。

近年ではSkebなどのイラストの修正をお願いできない依頼が流行っているのもあり
Skeb以外ではしっかりと別料金として修正費を取る方が多くなり常識が変わってきています

基本的にどんなお仕事の場合でも修正は制作期間的に3回までに留めるというのが常識です。
修正=書き直し+レスポンス増になるためその分、納品日も迫ってきますので
使える権利として「必ず3回までしていい」ではなく「やってそこが限界」です。

また、3回まで無料という方が多いのですが
これはまだ画力が見合っておらずバランスの悪さや見栄えの悪さを指摘された場合に
絵描き側も責任をもって直さなければいけないからです。

服やデザインに関しての修正や、多忙な方ほど修正費をとられる場合があるのでご注意下さい。

※完成した作品のイラストのミス発見してしまった時は絵師のミスなので無料が多いです。


▼ STEP9

アフターケアは基本的にない。(サービスに入っていない)

イラストにおいてのアフターケアとは
STEP6のようにファイルが開けないです!やアイコン作れない…!など納品後(FIX後)のお願いです。
絵描きはPC教室の先生ではないため、その人に合わせた機種や設定までは分かりません。
「え?PC使って仕事してるんだから詳しいんじゃないの?」と思ったそこのあなた!
車の整備士、免許、運転はそれぞれタイプが違いますがそれと同じです
詳しいのは、使用しているお絵かきソフトと自分のPCの運転だけです。他車は他車です!


アイコンなどの見栄えをよく見せたい!けど、どういう風にカットすればいいのか分からない…。
これを「トリミング」と言います。
予算を少しでもかけたくないなら「画像 トリミング」で検索してみて下さい。検索は偉大です!
※金に糸目はつけないぜって方は相談するのもありでしょう。



▼ STEP10▼

知っておかないと痛い目にあう著作権

著作権とは大きく分けて著作者人格権と財産権の2種類の権利で構成されています
そのうちの財産権(販売権)は他人へ譲渡できますが人格権は法的に譲渡も放棄もできません。
販売権の中にこの内容も一緒に含まれていると思っている方が多いため
気づかないうちに著作権侵害をしている可能性があり非常に注意が必要です。


【著作者人格権】  著作権法第18条~第20条

・公表権 
  自分の著作物で、まだ公表されていないものを公表するかしないか、
  するとすれば、いつ、どのような方法で公表するかを決めることができる権利

・氏名表示権
  自分の著作物を公表するときに、著作者名を表示するかしないか、
  するとすれば、実名か変名かを決めることができる権利

・同一性保持権
  自分の著作物の内容又は題号を自分の意に反して勝手に改変されない権利
  (例)モデリング全般、修正、加工、加筆、改変、トリミング等も含まれます

(名誉声望保持権)
  名誉又は声望を害するような利用をされない権利

え…、困るんだけど、じゃーどうすれば!?と思っている方は
使いたい権利だけでも自由にできるように絵師にちゃんと交渉しましょう。
権利をもらう事はできませんが、許してもらうことはできます。
その際、スムーズに解決するために金銭で解決する場合もありますが法的には口約束なのでご注意下さい

特にVtuberさんは「同一性保持権」の交渉をしないとやりづらくなります
お金をかけずになんとかしたい!不安!という場合は契約書しかありませんので⇓STEP15⇓へどうぞ。


▼ STEP11▼(中級)


解像度やサイズ

あなたが必要なイラストを何に使うかが重要になります。
SNSのアイコン、スマホの壁紙、動画に使用する、サムネ用、印刷用
これらすべてに推奨サイズというものが必ずありますのでお調べください。
画像サイズが大きいほどプラス作業時間なので料金が上がるのが絵描きの世界です。

web上での使用の場合は「pixel(ピクセル)」印刷物の時は「cm(センチ)」という表記になります。

特に重要なのは解像度です。
絵の密度に関わる設定なので、これが低いと拡大すると荒いイラストになります。
そのためイラストは拡大して使用はNGであり、縮小して使うかそのままのサイズで使うのが基本です。
また近年では「4K対応」などと言う方がありますが意味ないのでちゃんとサイズと解像度を調べましょう
印刷物の場合は一番重要ポイントになるので覚えておきましょう!

例)

ミニキャラを動画内で自由に配置して使用したい場合

縮小して使用するのが基本のため小さいサイズで制作するとキャラクターの顔面アップの使用はできません
アイコン、サムネ、動画、グッズなど全ての使用に対応可能な絵にするためには
最低でも一番小さいアクリルキーホルダーを作れるサイズでご依頼する事になります。

又、著作権譲渡してもらったイラストに関してはグッズにするのも自由になりますので
せっかく譲渡してもらったのにアクキーを作るサイズに対応してなかった…
などの損を回避するためミニキャラの場合は元から印刷物対応になります。

※ちなみに個人でアクキーを業者に1個からでも依頼できるサービスが多くあります。
個人用に一個依頼するだけなら送料込みで1200円位で作れます。



▼ STEP12▼(中級)

web使用と印刷使用では色が違う(グッズ制作の注意ポイント)

【色の表現をする領域】
ディスプレイで見ている色
「RGBカラー(赤、緑、青、の光の三原色)」
印刷物で見ている色「CMYKカラー(藍・赤紫・黄・黒)」

普段皆さんが画面を通して観ている色は綺麗ですが
印刷物はインクでしか色を作れないので表現に限界があり全てくすんだ色になります。
そのため、絵を印刷物にすると思っていたのと全然違う色に変更されてしまいます。
(RGBカラーのままで印刷をすると全てくすんだ色になる&明るい色が飛んでしまいます)


例)RGBカラーをCMYKに変更するとこれ位の差が出ます


イラストは基本RGBカラーで制作されますが、印刷する時はCMYKに変更する必要があります。
CMYKに変更すると誰が見ても汚い色だなと思う事になりますので
色をCMYKに合わせて修正や調整が必要になってきます。

印刷物をメインとした依頼の場合は絵描きが元からCMYK用を用意してくれますが
後々に印刷物にする事になった場合はRGBのままなのでご注意下さい。

印刷業者によって違いはありますが、RGBカラー入稿が出来る所もあります。
ですが色の表現は必ず変わるので印刷する場合は必ず業者の色の表現についてを注意して読みましょう。
特に見た目の色を気にしない方はRGBのまま印刷されても良いと思います。


▼ STEP13▼(中級)


ラフ画は買い取っていない&そして買い取れる

意外と知られていませんが著作権とは面倒な事にどんなイラストでも1枚1枚に勝手に発生してしまいます。
端的にいえばラフ画とは服でいう試着です!なのであなたはキープをできるだけで
支払うのは最後に決まった完成品のみになります。

服装のアイディアやラフ画でも好きなんじゃーとなる方も多いと思いますが
これを買い取らないと、絵描きはアイディア倉庫に持ち帰って他の案件で使う事や販売ができます。
※企業では設定集などを出したい場合や、アイディアをもらいたい場合は買い取る所もあります。
それは嫌だ!ラフ画も自分のネタにして出したりしたい!
という方は最後でもいいので買い取りの申請をして下さい。
(カラーか白黒かによりますが基本的にラフ代というのは相場があり1枚3000円~8000円位です)

ちなみに個人でこれを買い取る方は滅多にいませんが
配信者などでネタになるのが分かってるor知ってる人は買い取る人もいます。



▼ STEP14▼(上級)

イラスト依頼を経費で落としたい

経費で落とす場合は確定申告が必要です
こちらは自営業や副業を認められてる方向きです。
お分かりの方が多いとは思いますが知らない方のために軽くご説明します。
まず、副業として申告義務は年収20万以上の所得が発生している方です。
自営業は年収が290万以上の方は屋号をもっていなくても法的に事業主の扱いになります。

これにはちゃんとした書類が必要になるため絵描きに「領収書お願い致します。」と申告しましょう。
※発注書や請求書でも印鑑をもらっていれば領収書としてお使いいただけます。



▼ STEP15▼(超上級)

心配性で絵描きを信用しきるのが怖い方は契約書(令呪をもって命ずる)

企業では当たり前の事ですが、個人の方で契約書をご用意する方は稀有ですがごく稀にいます。
これには法的効力があるため超つよつよな契約になるため依頼者にメリットがあります。
特に個人の方で使う場合は定期依頼になりやすい事業主の動画活動者や専属契約に向いています。

「絵描きに逃げられるのが怖い…途中放棄されたら?」
「予約までかなり時間がある…本当に受けてもらえるのか。」
など思う方もいると思いますが、これにもステップがあるのでご安心下さい。

まず正式なやり取りを成立させるためにはお互い印鑑書類のやり取りが必要になります。
なのでHNや活動名ではなく個人情報のやり取りになります。


①初級の契約
発注書にサインをもらう。(ちゃんと決まった期間に制作してもらう方法)

②上級の契約
契約書にサインをもらう。(一般的な効力)

③超ド級の契約
契約書に収入印紙と割印をもらう。(訴訟に向いているド級効力)
※この取引は基本は取引額が年間100万を超える場合や長期契約、大企業などで使われます。


注意ポイントはこの契約書は依頼主が用意するものです。
絵描きさんに作ってもらいたいって人もたまにいますが、それだとあなたの都合に合わせた契約書にはなりません。
絵描きが作る場合は著作権を譲渡しないで毎月、使用料(マージン)をあなたからもらうためになります。
なので契約書の取引をあなたがする場合、絵描きさんにはメリットがなくなります。
そのため著作権料を上げられるので高額な取引になるとも言えます。


どのような内容を取引するの?
よくあるのは年間契約です。スケジュールの確保が難しい絵描きさんに対して
契約書を使って優先度をあげてもらったり修正やリテイク、追加依頼などをFIX後にもお願いできる方法や
機密情報を守るため口外をさせない効力、違反をしたら賠償させる約束をさせたりします。
その他、特殊な例としては「反社との関わりがない」事へのサインをさせたりと様々あります。
あなたの活動に絵描きのせいで困る事がないようにすると言えばわかりやすいですね。

ただし、契約書とは一方的に自分の主張だけを了承してもらう物ではありません。

あくまで合意が必要なのでお互いが納得する内容でなくてはいけません。

どうやって作るの…
インターネッツは凄いですよ。ひな形位なら簡単にDLできます。
ですが、ひな形だけだと全てあなたに合った取引内容にはなりません。
自分がやりたい内容、絵描きを従わせるにはどうすべきかはプロに聞くしかないです


著作権人格権を行使されたくない
絵描きの一声で使用できなくなるのが怖いという方は
契約書内に「著作権人格権を行使しない」という項目を作ってサインをもらう必要があります。
それ以外の方法で行使されないようにするのは口約束だけだと難しいです。



▼ おまけ▼


個人でも依頼ができる絵描きさんの見分け方
Twitterのプロフィールにどう書いてあるかで判断ができるようになっている事が多いです。
Skeb募集中、依頼募集中と書いてない人の場合の見分けは以下になります。


「イラストレーター」
イラストレーターという単語は職業名が基本です。
そのため企業所属で副業禁止の方や、もしくはフリーランスでも職業名として書いてるだけで

個人依頼を受けていない可能性が高い。
注意:イラストレーターは資格がありませんので本当は素人なのに名乗ってる方も多くなっています。
  
「フリーイラストレーター」
   
企業所属ではない個人事業主でイラストメインで生活してる方。企業でも個人でも自由に決める。
サイトがある場合は個人依頼OKかNGかを明記してる可能性が高いのでチェックが必要。
  
「兼業イラストレーター」   
メインのお仕事がありイラストを副業としている方。   
個人も企業も受けるが時間に余裕がない場合が多いのでスケジュールに注意。
 
「同人○○」
同人誌活動をメインとして販売のみをしている方が多い。
自身の原稿や商品を作る時間に追われているためコミケ合格通知~開催日は絶対に受けない。
忙しくない時期なら受けてくれる可能性がワンチャンある。客層に敏感なため慎重に。
 
「絵描き」
   
趣味で描いているor修行中の場合が多くプロとして活動していない可能性が高い。
そのため有料依頼を恐れ多いと断る可能性が物凄く高いので様子見する必要がある

「絵師」
   
本来の近い意味は「画家」であり画業をなりわいとする人を指します。
絵に長けている人という意味もあるためプロ・アマ関係なく使われる場合が多く
インターネットスラングで使われだした事をきっかけにプロでも絵師を名乗る方もいますが
プロとアマの差がないため職業名として使う事はまだ定着していません。
 

※お仕事募集中と書いている方は受付していると言う事になります。  
Skeb募集中と書いている方はSkeb以外は受付ていない可能性があります。


イラストの最低料金について(予想の参考に)

多種多様で個人差があるため私の金額ではなくイラスト業界での設定を書きます。
又、皆さんに分かりやすく自給での例でご説明します。


まず第一に水彩イラスト依頼の最低相場というものがあります(アニメ塗りなどは別)
絵描きの知名度や画力など関係なく若手でも仕事としてもらう労働対価です。
現在の相場価格では1枚 30,000~35,000円になっております。この金額は最低自給と最低著作権料で考えられています
⇓相場価格をアルバイト時給で見やすくした例⇓
例)自給1050円、8時間労働、4日分=33,600円(+著作権料)東京の最低自給額
※これ以下の金額でやられている方はプロではなく趣味やおこずかい稼ぎと判断して下さい。

趣味の方が安く設定しているのは要望やリテイクなどに力不足でお答えできないためが最も多いです。
指示書がありラフ確認、リテイク、本番もある場合、この4日間で出来る人はほとんどいません
カラー1枚をレスポンス有りでやるには最速でも最低1週間はかかると思って下さい。

人はそれぞれ頭の回転、体力、集中力などの違いがあるように描く速さも違います。

そしてアルバイトや会社でもあるように、出来る人は自給が上がりますね?
絵描きも同様に一番見えなくて分らなくなるのが画力・経験値・履歴・知名度によって自給額が違う事です。

この自給を上げているのは絵描きではなくアルバイトでいう店長(クライアント)です。
力量不足なのに絵描き自身が自給をあげて設定しても仕事にはなりません。
なので絵描きはこの自給(自分の価値)を経験を元に平均設定にしているのが基本です。
そして、その設定されている自給はイラスト界隈では機密情報にあたるため公開しないのが常識です。


何故、機密情報扱いなのか
絵描き全員が平等な対価でないと言う事は、1つのお仕事に多くの絵描きが参加し関わった場合を想像下さい。
公表するという事は比較が出来る事になり
「あの人は多くもらってるじゃないか!」「自分よりヘタなくせに納得いかない!」
などの多くを巻き込んでトラブルを招くからです。

そのため企業などからも契約書などで口外を禁止されているのも常識化しています。
公開されている方は企業からの不信感を持たれる可能性があります

【注意ポイント!】
ここでは自給としてお話をしましたが、あくまでこれは一般の方に分かりやすくした例です。
絵描きのお仕事は社員でない限り給料ではありません!なので自給というのは本当は存在しません!
報酬というのが正式ですし自給計算なんか実際はしていなくセット料金などで決めている方がほとんどです。
そのため自給計算などの見積もりを求めると、それは企業に雇われている方の出し方なので
自営業主には
NGです!ご注意下さい!

絵描きさんに見積もりをお聞きした時
・高いな…。と思った場合
それはその人の価値を企業や多くの人が主に決めた平均なので下げられる事はないと思って下さい。
・え?嘘でしょ?安くない?と思った場合
それは、その方の価値を上げてあげている方がいないと言う事です。
自信がない絵描きさんにはその平均値を経験として上げてあげられるのもあなたです。


著作権料について
著作権料はハッキリとした相場はありません。
ですが権利の所有者が商標登録する権限を持っているため商標登録料金で基本考える方が多いです。
商標登録の価格相場「1万~15万」とピンキリであり、それ以上もある。
その中でも最もイラスト相場で考えられている値段は「1~3万」です(大企業を除く)
このため上記の最低価格でやってる方は、ほぼ労働対価だけであり
著作権料は0円に近く絵描きが泣き寝入りしているのが現状です。
0円でもいいやと絵描きが思う場合はその分の宣伝力や知名度の対価を求めている場合が多いです。

※一般人の方の依頼は宣伝効果がないためメリット0だからと企業よりも著作権料を多く求める方もいるそうです


以上となります!
ここまで読んでご理解ができましたら依頼をしたい方は「ご依頼-個人様」にお進み下さい

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